漢方薬の資料や知識を整理。 「漢方」は中国ではなく日本が作った医学だった。
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漢方薬、名前の由来
なぜ漢方薬の名前はみな必殺技みたいな名前なのでしょうか
法則がある漢方薬の命名法
漢方薬名の命名には、実は法則があった。漢方薬の命名法!
「芍薬甘草湯」「柴胡加竜骨牡蛎湯」「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」、
どれも長くて漢字がずらずら並んでいていかにも必殺技みたいな名前が多い漢方薬ですが、
実は命名法には法則があったんです!
それは、おおよそ以下の4パターンぐらいに収まります。
1.生薬名前から
生薬の名前を列挙しているもの
このパターンが漢方薬を必殺技のように見せている要因なのですが、
たとえば、「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」は、
芍薬(しゃくやく)と甘草(カンゾウ)という生薬名を組み合わせたものが
漢方薬名となっています。
2.主要構成生薬名から
構成している生薬の中で一番中心となる生薬の名前を取ったもの
一番中心となる生薬のことを漢方薬では「君薬(くんやく)」と呼びます。
たとえば、「桂枝湯(けいしとう)」は、
桂皮 ( ケイヒ )、芍薬 ( シャクヤク )、甘草 ( カンゾウ )、大棗 ( タイソウ )、
生姜 ( ショウキョウ )が含まれていますが、ここでの君薬は桂皮なので
桂枝湯と呼ばれます。ちなみに桂皮はシナモンの皮のことです。
3.構成生薬数の数字から
構成している生薬の数が入っているもの
漢方薬では数字が入っている名前も多いのですが、
その時はこのパターンに属するものが多いです。
たとえば、「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」は、
地黄 ( ジオウ )、山茱萸 ( サンシュユ )、山薬 ( サンヤク )、
沢瀉 ( タクシャ )、茯苓 ( ブクリョウ )、牡丹皮 ( ボタンピ )、
の六種類の生薬が含まれています。
4.作用効能名から
作用・効能が名前に出ているもの
漢方的な作用や効能をそのまま名前に入れているケースも色々あります。
一番有名なのは、「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」という漢方薬で、
「気を益す、気を補う」漢方薬であるということが分かります。
なんか漢字ばっかりでおっかない漢方薬の名前ですが、
由来を知ると意外と覚えやすくなるものです。
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